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イボーグを取り扱った作品

講義「機械からヒトへ」「ヒトから機械へ」

 

「鋼の錬金術師」 荒川 弘

 

選んだ理由:幼い頃最愛の母親を亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行った。しかし錬成は失敗し、エドワードは左脚を、アルフォンスは自らの身体全てを失ってしまった。エドワードは自身の右腕を代価として、アルフォンスの魂を鎧に定着させることに辛うじて成功した。その後エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着し、仮の手足を手に入れた。

 

という設定であるため。

 

自分から進んで機械の体になったわけではなく、母親を生き返らせようとした罰、代償であるため、他のサイボーグ作品の様な機械への体への憧れといった点が無いところがおもしろい。主人公達も元の体を取り戻すために旅をしていることからやはり機械の腕と足にはネガティブな要素が強いと思われる。

 

この作品でのオートメイル(=サイボーグ)の存在意味は、罪を負ってしまった人間の重さ、責任を強調しているように思える。

 

 

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